よく「遮熱」と「断熱」はどちらを優先すべきか、その違いは何かという問いを耳にしますが皆様はその答えをご存じでしょうか。
専門家として結論から申し上げるとどちらも必要、併用が望ましいという答え方になります。そんなの当たり前では?と思われる方も多くいらっしゃるでしょう。なぜ併用が望ましいのか、それは遮熱材と断熱材では止められる熱の種類が異なるからです。

伝導熱 対流熱 輻射熱


熱の大半は輻射熱で断熱材だけでは効果が得られないことがお分かり頂けますでしょうか。多くの建物では壁の中に断熱材が入っています。にもかかわらず夏の夜、外は涼しいのに家の中が暑いという経験はされておりませんか。そもそも断熱材の特性として「熱を止めるもの」と思われがちですが、正確には「熱の伝わりを遅くするもの」なのです。その実、熱移動を遅くしながら断熱材自体に熱を吸収し、保温をします。そのため夏の日中に太陽熱によって蓄熱されると夜間が放出のタイミングとなり前述のように暑さを感じる要因となります。このように断熱材だけでは止められない熱があるのです。快適な環境に変えるためには断熱材だけでは不十分で太陽などの輻射熱をカットする必要があります。

ただし、サーモバリア単体では伝導熱と対流熱には効果がほとんどありません。アルミ箔の金属膜が直接熱に触れたり、熱風に曝されると直ぐに熱が伝わり熱くなります。焼き芋やハンバーグのホイル焼き等をイメージして頂くと分かりやすいでしょう。アルミは他の金属同様に伝導熱と対流熱が弱点なのです。

結論、理想の熱対策とは「伝導熱」「対流熱」に対し効果が高い断熱材と「輻射熱」の反射に優れたサーモバリアを合わせて使用することで3つの熱の移動の全てを効果的に止めることを実現します。